INTERNATIONAL 序文
- 夢見操一

- 12月3日
- 読了時間: 2分

序文
「まさか、この国に、こんなとんでもないホテルが存在していたとは・・・」
1996年に発表された日本のベストホテルで7位にランクされた高級ホテルのことである。
私は1996年から1997年にかけて、このホテルに在籍していた。
その当時、私はこのホテルで自身に課せられた使命を全うしようと励んでいた。
だが、ある日。統括部長からこのホテルの裏の顔のことを知らされた。
私は自分の耳を疑った。
このホテルの従業員は、裏の顔のことを知ってるのだろうか?
ごく一部の幹部だけが知っていて、他の従業員は知らずに働いているのか?
それとも、裏の顏のことを知っていて、あえて口外せずに働き続けているとでも・・・
「こんなことありえない!!!」
私の中で疑問だけが膨らんでいった。
私の中に棲みついた裏の顔が、私の意識を変えていった。
ベストホテルで7位にランクされたホテルに期待してやって来るお客様とは別に、裏の顔の繋がりでやって来る者たちがいることを知った。
さらに、私は裏の顔のことを知らいないふりをして、秘密裏に裏の顔をのことを知っている従業員を探した。
かなり多くの従業員が裏の顏のことを知っている様子だった。
では、なぜ、こんな裏の顏を持つホテルが営業をし続けられるのか?
なぜ、こんなホテルが野放しに状態になっているのか?
もしかして・・・
得体の知れない権力がこのホテルを利用して、何かを企んでいるのではないか。
裏で何らかの取引が行われていて、圧力がかかっているとしたら・・・
私はそんなことまで考えるようになっていた。
それほど、このホテルの裏の顔の内容が衝撃的だった。
そして、いつか、この事例を題材にした物語を描いて残したい。
私はそう思うようになっていた。
あれから長い年月が経ち、還暦も近づく歳になり、特に失うものはない現状でもあり、そろそろ描いても良いのではないか、と思い筆をとった次第である。
この物語はフィクションであり、登場人物や施設等はすべて架空の設定であるが、内容に関しては、その当時の私の実体験をもとにして書き記すことにする。
その当時、ホテル業界で栄華を誇ったこのホテルは、なぜ終焉を迎えたのか。
このホテルがインターナショナルと名乗った真の意味は何だったのか。
そして、このホテルの背景に存在していた影の正体は・・・
インターナショナル堂楽園ホテルを舞台にした物語をどうぞ!!!
筆者より





コメント